人生終わったと思った瞬間

とにかく走った.このままでは間に合わない.駅はこの近くのはずなのになかなか駅にたどり着けない.今日は内定者で懇親会があり,遅刻は許されないのだ.電話をしようと考えたが運が悪く電池がなかった.こんなときに限ってこうだ.

おそらくここを越えれば駅だろうと思われる踏切にたどり着いた.だが通り抜けようとすると工事のため通行止めと書かれた標識に気づく.しかたない,別の道を探そう.
十分後,へとへとになってようやく駅に着く.だが,どの電車に乗ればよいかわからない.なんとなく緑色の電車だった気がする.時間がないし,直感を頼りにしよう.ええいこれだと乗車した.

3駅目くらいだろうか,電車のアナウンスで信じられない言葉を聞いてしまう.それは全く反対方向の地名だったのだ.次の駅で降りて折り返しても今の時刻だと間に合わない.俺は絶望した.せっかく内定とったのに.これじゃ内定取り消しだ.もう人生終わった.今からじゃまともな企業に就職できないや.親になんて言おう.自然と涙が出てくる.という夢を見ました.